実践の記録

ことば絵じてん

幼児の日本語習得~視覚教材を使って伸びた家庭指導事例

 これから紹介する実践は、年中・CI装用児Aちゃんの保護者が、①「ことば絵じてん」づくりによる語彙の拡充の取り組みと、②助詞、受動文・能動文、比較表現、自動詞・他動詞などの日本語文法に取り組んだ記録です。今回は年中の秋から数か月の間に取り組...
名詞修飾

教科書の文を「名詞修飾」にしよう!~聾学校小学部2年国語授業から

名詞を詳しく説明するときの日本語の特徴修飾する語句が修飾される名詞の前にくる 日本語では、ある名詞について詳しく説明するとき、文をその名詞の前にもってきます。これを名詞修飾といいますが、その修飾語句は理論的にはいくらでも長くしていくことが可...
日記・作文

高学年児童の日記指導~日記をどう長く書けるように指導したか?(難聴学級での実践から)

 高学年になっても「昨日、~をしました。~をしました。・・楽しかったです。」といったワンパターンで日記を書いてくる難聴児は決して少なくありません。もちろん、それは子ども自身の問題と言うより、指導する側の問題が大きいわけですが、では、日記指導...
実践の記録

聾学校での日本語文法指導の実践~「一人一事例の取り組み」

  今回は、ある聾学校の小学部と中学部で学部として取り組んだ日本語文法指導の実践を紹介します。自分の担当する教科や学級で全員が取り組んだ実践で、「一人一事例の取り組み」としてまとめた貴重な実践です。小学部の実践 ひとことで文法指導といっても...
実践の記録

外国人子弟の日本語教育に文法指導を導入してみた(実践報告)

 助詞や動詞の活用に弱いのは、きこえない子だけでなく、外国から来て日本に住んでいる子どもたちもそうです。こうした現状を踏まえ、私たちは日本語文法指導を提唱・実践してきました。そして、日本語がわかることが、その子の日本語力の向上はもちろんです...
実践の記録

「将来の夢はろう学校の先生」~重度難聴のS子との3年半の記録(難聴学級)

「重度難聴のS子さんが入学します。立ち上げの難聴学級担任をお願いします。」20××年3月、突如、難聴学級担任と告げられた私は、聴覚障害について何も知らないまま、その後わずか数日で難聴学級担任としての生活がスタートした。 4月に入って入学式を...
実践の記録

はじめての受動文~聾学校小2の実践(「どうぶつ園のじゅうい」より)

受動文は、なぜ、難しいか? きこえない子の苦手な構文(文法事項)に、①受動文(する、される)、②使役文(させる、させられる)、③授受文(あげる、もらう、くれる)などがあります。これらの構文の特徴は、いずれも、複数の人が存在し、それら複数の人...