国語教科書

日本語文法指導

受動文の指導(2)~直接受動文から間接受動文へ

きこえない子にとって難しい文法項目の一つに「受動文(受身表現)」があります。実際、聾学校小学部低学年の段階では、半分以上の子どもが受動文がよくわかっていません。「受身」という「動作を受ける側に立った表現」が理解できないのです。その実態につい...
助詞

『白いぼうし』(国語4年上)を通して読みとる助詞の「に・で・を」

文章を正確に読み取るために文法知識は必須です。例えば「宙に舞う」「宙で舞う」「宙を舞う」。この3つの「場所」に関わる助詞「に・で・を」は、文にどのような意味の違いをもたらしているのでしょうか? ここでは、国語小4上(光村図書)の単元『白い帽...
日本語文法指導

エッ?!日本語にも文型があるの?~知っておきたい日本語5つの基本文型

日本語の基本構造  私達が日々、話したり、読んだりしている文は、決まった文の形でできているのでしょうか? もしそうだとしたら、その文型はどのようなものでしょうか? 日本語の基本的な構造は、まず、述部(述語)と複数の成分があって、その述部と成...
国語教科書

「じどう車くらべ」小1国語~なぜ、「~ています」が多用されるか?

小1国語教科書の説明文での動詞の使い方をみると、最初に使われる動詞のかたちとして、基本形の「~ます」も使われますが、「~ています」という、表現が多いことに気づかされます。 例えば、小1国語下「じどう車くらべ」(光村図書)をみると、最初の2頁...
国語教科書

「おとなになれなかった弟たちに・・」中1年国語~過去形と現在形の巧みな使い方

8月といえば、昭和の頃に子ども時代を過ごした私にとっては「広島・長崎に原爆が投下された夏」であり「終戦の夏」です。 太平洋戦争が終わってすでに80年近い歳月が流れていますが、それでも戦争中の出来事を扱った文学作品が読み継がれ、国語教科書にも...