第16回 助詞「が」を使って文を作ろう!(16分)

YouTube日本語講座
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今回の学習内容

文を作るとき私たちは日本語の文法にしたがっています。語彙の並べ方にもルールがあります。当たり前といえば当たり前ですが、では、きこえない子たちは、活用しない名詞が前にきて、名詞の次には助詞が来ること、そして、文の最後には必ず活用する語がくるということをきちんと理解しているでしょうか? 
また、句(例「明るい太陽」)や節(例「黒い服を着た男」)になると、活用する形容詞や動詞が文の前に出るということも理解しているでしょうか? こうした句や節の作り方の理解となると、聾学校低学年の半分以上の子どもは正しく理解していないのが現状だと思います。そこで今回は、まず文を作るときの品詞の並べ方の基本ルールについて学習します。

 また、文を作るときには、必ず助詞が必要です(時数詞のように助詞をはぶくことができる品詞もありますが)。今回は、助詞「が」を使って文を作る練習をします。助詞「が」は、「が」の助詞カードを使って、いろいろなものに当てて「ポストが赤い」「ジュースが冷たい」「ポストが立っている」などと遊んだり、絵本の中の登場人物に当てて「だるまさんが、ぷっ」とか、教科書の挿絵に当てて「おばあさんが・・」などとやるのがいちばん理解も早いし、楽しめます(上図参照)。このように、助詞「が」は、述部の形容詞や動詞の主語や動作主にあたります。助詞「が」の前にある名詞を「主語」とも言います。   
 今回の動画では、「わたあめがやわらかい」「わたあめが甘い」などの例文で、助詞「が」を導入しています。また、品詞の並べ方ルールでは、活用しないことばが文の前に来て、これを「情報」ということ、形容詞や動詞が文のうしろ(最後)に来て、これを「述部」ということ、助詞は情報と述部のあいだにあって、情報と述部を結びつける役割をもっていることなどを学習します。

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