第25回 場所の「に・で・を」を使って文を作ろう!(15分)

YouTube日本語講座
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 このYouTube日本語講座では、これまでに、助詞「が、に、で、を、と」を一つ一つ取り上げて、その使い方について学習してきました。それぞれの助詞はどのような使い方(意味・用法)があったのか、一覧表にして整理したものが上の表です。この表をみると、それぞれの助詞の用法をいくつかの共通のテーマのもとで括ることができます。

 例えば、「場所」(どこ)というテーマで括った助詞の使い方が「に・で・を」の3つの助詞に5つの使い方がありますし、「対象」というテーマで括ってみると「に・を・と」の3つの助詞に4つの使い方があることがわかります。今回は、使い方が最も多い、「場所」に関わる「に・で・を」(上表赤線枠)の5つの用法を取り上げてみたいと思います。

今回の学習内容

 場所に関わる助詞の使い方には、以下の5つのパターンがあります(上図参照)。

場所をあらわす助詞「に」

(ア)行先(目的地)・・・(例)「風呂に 入る」「学校に 行く」

(イ)存在・・・(例)「風呂に ある」「学校に いる」

場所をあらわす助詞「で」

 場所・・・(例)「風呂で 洗う」「学校で あそぶ」 

場所をあらわすじょす「を」

(ア)出発点・・・「風呂を 出る」「学校を 出発する」

(イ)通過・・・「風呂を 通る」「学校を 通り過ぎる」

 このような使い方で、場所をどこか一つ決めて、助詞「に・で・を」を使って文を作ってみましょう。

 上の写真は、聾学校での場所の「に・で・を」の授業で使用されていた教材です。町の地図を使ったり、トンネルを使ったり、子どもが楽しく学べるようにそれぞれに工夫されているのがわかります。

 下の写真は、ある難聴幼児(CI装用)の家庭で使われていた教材です。教材を工夫することで、年長さんくらいになるとこのような指導も可能で、このお子さんは、それまでよくわかっていなかった助詞が理解できるようになり、年長の頃にはJcoss(日本語理解テスト)で14項目通過(小2~3年レベル)できるまでに文法力がつきました。

使用テキスト・問題・資料

 下記に、①今回の動画で使用するテキスト・問題、②助詞の使い方・助詞手話記号一覧表(助詞の使い方お助けカード)、③助詞手話記号(写真)を載せますので、ダウンロードしてお使いください。

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