難聴理解かるた

出版案内
この記事は約5分で読めます。

 難聴という障害は周りの人には理解されにくい障害です。見た目では障害があるということがわかりません。補聴器(人工内耳)をつければ、眼鏡みたいにはっきりきこえるようになると思わたり、喋ることができてそれを相手が聞き取れれば、「なんだ、きこえているんだ」と思われたりもします。ですから「たいしたことないんだ」と誤解されやすいです。そうした誤解を解き、聴覚障害について先生方やクラスの友達に正しく理解してもらうために作ったのがこの「難聴理解かるた」です。

寄せられた感想から

学校で

①通級指導で使ってみました。読み札と取り札を提示してこんな経験ある?と尋ねるとこれはあるある、これは知らなかった‥というのが小5・6年生。やはり自分を客観的に見られる年代になってからの子たちの反応はよく、保護者にその様子を知らせると「教室でそういう思いをしているのを知らなかった」と、異口同音に話されていました。 (通級指導担当者)

②通常学級で授業についていけてないということで担任から相談を受け、本人に会いました。本人は「ぼくは何も困っていない」と言うばかり。そこでこのかるたを使って「これを『よくある』『時々ある』『あまりない』『全くない』に分けてみて」と言うと、最初はあまりやる気がなかったのですが、だんだんと真剣な表情になってきて、「これはよくあるなあ。これは・・」と、熱心に分類していました。その後、「よくある」ことについて、そんなときどうしたらよいか、どうしてほしいと思うかなどについて話し合うことができました。(特別支援教育コーディネーター)

③補聴相談に来る子たちに使ってみました。軽中度の高校生たちには、絵札から読み札の内容を想像して考えさせてみました。友達の話をきいて「A君はぼくとは違うなあ」など、自分や友達のきこえを客観的に振り返る機会にもなって、とてもよかったです。(聾学校補聴相談担当)

手話サークルで

 手話サークルで、「難聴理解かるた」を使ってみんなで遊びました。読み手は、声を出さないで指文字だけで1字表出します。それを皆が見て、その文字のかるたの絵札をとります。絵札の裏には、絵と日本語で単語が書いてあるのでそれを指文字か手話単語で表現してもらい、それを他の人が声に出して読んだり、表現がわからない時はろうの方に教えていただきました。「てんとうむし」とか「のどちんこ」「こいのぼり」は手話表現に困りました(笑)。さて、あなたならどう表現しますか?ぜーんぶ絵札を取り終えたら、今度は読み札の文章をいくつか選んで皆で手話表現の確認をしました。
 読み札は、聴者に理解して欲しいろうや難聴の子ども達の「声」が書かれています。例えば・・・。
*ルールだよ!話をする人 手をあげて  
*マスクはね お口がかくれて こまっちゃう       
*つたえる方法 たくさんあるよ!  
*いっぺんに 話をされるとお手上げです       
*黒板を 書きながら話されると わかりません・・・ 等々。
書かれている日本語の単語にこだわらないで、きこえない人にどうしたら通じるかみんながんばっていました。でも、最後にろう者に表現してもらった手話は、やはり簡潔でわかりやすかったですね。

難聴者本人より

 かるたで遊びながら、聴こえない・聴こえにくい子どもたちのことが理解できるように絵札も読み札も工夫されていて、いろんな遊び方ができるようになっています。指文字かるたもできますし、読み札の裏側には聴覚障害を理解するための解説が具体的に書かれています。このかるたは、インテグレーションして一般の地域の学校に通っている子達の不安や悩みなどから読み札を作ったそうです。補聴器をしていれば「聴こえる」と思われることも多いのですが、補聴器があっても聴こえ方はまちまちで、男性の声(低い声)は聴こえるけど女性の声(高い声)聞きにくいとか、母音は聴こえるけど子音は聞きにくいなど聴こえ方は人それぞれなので、少しでも多くの人に難聴を理解して欲しいということで作られたかるたです。イラストもかわいいですし、かなり丈夫な紙で作られているので繰り返し遊んでも長く遊べそうです。また遊び方は、個々に工夫もできるのでおすすめです♪

購入方法

方法1・・トップページの「書籍申込フォーム」から、①書籍名 ②必要数 ③送り先(〒・住所・電話) ④代金支払方法の選択~ a.郵便振替用紙  b.銀行口座振込のどちらかを選んで送信してください。    (*個人メールで上記内容を書き、下記事務局アドレスに送信も可)

方法2・・下記書籍注文用紙(PDF)をダウンロードして必要事項を記入し、下記事務局あてにメールかFAXで送信して下さい。 (*PDFにしてメールで送信も可)

 セットがお得です!
 『難聴理解かるた』(2,200円)と『難聴児はどんなこと       で困るのか』(700円)をセットで購入すると、両方で2,900円が、2,400円に! ぜひ、セットでお求め下さい。
 

事務局 FAX 03-6421-9735(木島方) または 048-911-6250(江原方)
    メール nanchosien@yahoo.co.jp または soukisien@yahoo.co.jp

・当方は研究会のため、消費税はいただいておりません。
・送料は別途必要ですが、1万円以上ご購入の場合、こちらで送料を負担いたします。
・1,500円以上ご購入の場合、a.郵便振替用紙選択→当方で振込代金を負担(郵便振替用紙・赤同封。但し赤用紙でも現金での払い込みは別に110円かかりますのでご注意下さい)
  b.銀行口座振込選択→150円割引
・購入申し込み確認後、1~3日以内に発送いたします。
・原則として送料が最も安い方法を選択してお送り致します(そのため分割して送ることがあります)。お急ぎの場合はその旨お伝えください。

タイトルとURLをコピーしました