きこえる子ときこえない子の差は、「聞きかじったり」「小耳にはさんだり」して「耳学問」ができるかどうかです。きこえない子は耳からの情報が入らない分どうしてもことばや知識が限られるので、努力と工夫が必要です。
では、どんな工夫があるのでしょう? ここでは昔からことばを育てるために利用されてきた絵本の選び方や読み聞かせ方、絵日記を書く意義や年齢に応じた絵日記の書き方などについて解説します。
さらに、ことばを効果的に広げるために、オリジナルことば絵じてんの作り方や利用の仕方、ことば遊びのさまざまな方法について解説します。また、年齢に応じたことばの育ちのチェック項目と対応などについても解説します。
剱持弥貴、河合瞳、木島照夫 著
全国早期支援研究協議会 発行
A5版 108頁 900円(税なし)
目次
第1部 絵本をたのしもう!
1.なぜ、読み聞かせをするのか?
2.年齢ごとの絵本とのかかわり方
3.絵本の種類と選び方
4.こんなことに気をつけて
第2部 絵日記をかこう!
1.なぜ、絵日記をかくの?
2.1~2歳児の絵日記
3.3~5歳児の絵日記
第3部 「ことば絵じてん」をつくろう!
1.なぜ、「ことば絵じてん」をつくるの?
2.子どもとつくる「ことば絵じてん」
3.「ことば絵じてん」の作り方
4.「ことば絵じてん」を発展させるアイディア
第4部 チャレンジ!ことばあそび
1.なぜ、ことばあそびをするの?
2.3歳児(年少)のことばあそび
3.4~5歳児(年中・年長)のことばあそび
第5部 ことばをひろげるかかわり方
1.乳児期のことばの発達
2.幼児期前半のことばの発達
3.幼児期後半のことばの発達
読者の感想
「絵日記を書くことにはこういう意味があるのか、ことばあそびってこういうことをするんだ、と『目からウロコ』です。聾学校や療育機関では教えてもらえなかったことが満載で、とても勉強になります。」(難聴4歳児保護者)
「これまでの聴覚障害教育の実践の中で培われてきた知識・財産を余すところなく、しかもわかりやすく解説した冊子はほかにない。教師・STにとっても、難聴児指導・支援の貴重な参考書だと思う。(乳幼児相談担当・言語聴覚士)
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