前回は「動詞」についての1回目の勉強で、動詞の表す意味・内容と動詞の語尾の特徴について学習しました。動詞は①人や生き物の動作・行動、②状態の変化を表すことばです。前者①は他動詞で「~が~を~する」というかたちで使うことが多いのに対し、後者②は自動詞で、「~が~する」というかたちで使います。また、動詞の基本形の最後の文字は必ず、50音表の「ウ段」です。このことも頭に入れておきたいですね。
今回の学習内容
今回は、動詞の活用の前段階として、日本語のふつうの形(いわゆる常体)とていねいな形(同敬体)とについて勉強します。
「常体」は字のごとく日常生活の中で、家族や友達など比較的親しい人との会話でふつうに使います。それに対して「敬体」は、目上の人とか教科書の文章など改まったときに使われます。しかし、丁寧な言い方といっても「昨日、行きました映画は、とても面白かったです」という言い方はしません。「昨日、行った映画は、とても面白かったです。」と使います。
このように、文の途中に来る動詞は敬体ではなく常体になってしまうので、江副文法ではこのような常体・敬体という言い方はせず、単純に「短い形」「長い形」という言い方をします。こうすると、短い形(「~た」)は、文末にも文の途中にも使いますし、長い形(「~ました」)は文末にのみ使うということが的確に表わせます。