第18回 自動詞・他動詞の使い方(18分)

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 動詞には自動詞と他動詞という二つの種類があります。自動詞は、そのものの動きをあらわすときに使う動詞。他動詞は、そのものを動かす動きについて使う動詞です。
 自動詞は、「まわる、ころがる、かくれる、われる」などのように「~が+自動詞」のかたちで使います。助詞「~を」をとることはありません。
 一方で他動詞は、「まわす、ころがす、かくす、わる」など、これらは「~が~を+他動詞」のかたちで使います。

今回の学習内容

自動詞・他動詞の音韻的・形態的特徴

 今回とりあげた自動詞・他動詞は特徴がつかみやすいものを選んでいます。ペアになるものを対にして図表(右枠)の中にならべていくと、動詞の音韻的・形態的な特徴に気づくと思います。
 自動詞はいずれも語尾が「る」で終わるものを取り上げています。また、他動詞の多くは語尾が「す」となるものを取り上げています。こうして並べていくと、自動詞は「る」で終わり、他動詞は「す」で終わるものが多いのではないか?と気づきます。もちろん単純にそうではなく、以下のような基本ルールがありますし、細かいルールがあるのですが、以下の3つの基本ルールを知っておくだけでも便利ですのでぜひ一度、「自動詞・他動詞さがし」をするとよいと思います。この動画の無料テキスト・問題にもそのような問題の頁をつくってみました。

①動詞の語尾が「~ア段+る」(例:集まる、あがる、まざるなど)となる動詞は自動詞。

②動詞の語尾が「~れる」(例:かくれる、ぬれる、離れるなど)となる動詞は自動詞。

③動詞の語尾が「~す」(例:うつす、出す、残す、冷ますなど)となる動詞は他動詞。

自動詞・他動詞の意味の違い・特徴

 自動詞・他動詞の特徴のもう一つは、自動詞はものそのものの動きや変化、他動詞はだれかの動作で動作の対象となるものがあるということです。ですので、手話でそれを表現すると、自動詞はそのものの動きをあらわす手話表現(CL表現)になります。
 他動詞はものを動かしている主語の動作になります。前者の表現方法をSASS(サス)といい、後者の表現をHandle(ハンドル)と言います。例えば、「車」の手話表現には、四指と親指を向き合わせて前に進む動作をする手話表現があります(SASS)。これは自動詞のもの(主語)そのものの動き・変化の表現と同じで、これに最後に指差しを入れます。主語を示す手話表現です。「車が走っている」という意味です。
 また、ハンドルを握って車を運転操作しているような「車」の手話表現もあります(Handle)。これは他動詞の手話表現と同じです。これに最後に自分に指差しをすれば「ぼくが車を運転している」という意味になります。他動詞ですね。このような手話の区別によって、それが自動詞か他動詞かを区別できます。 

「が」のみをとる自動詞、「が・を」をとる他動詞

 自動詞は、これまでこのYouTube動画でも学習してきた助詞「が」を使う動詞のことです。 他動詞は助詞「が・を」を使う動詞のことです。ですから、自動詞・他動詞の見分け方から、「ア段+る」の語尾になる動詞と「~れる」になる動詞は自動詞ですから、常に「~が+自動詞」のかたちで使うた、語尾が「~す」の動詞は他動詞ですから、常に「~が~を+他動詞」というかたちで使うということがわかります。

第18回テキスト・問題

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