当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

「ディナーテーブル症候群」~「マイノリティ体験」を通して知るきこえない子の疎外感

「ディナーテーブル症候群」ということばがあります。周りが皆聴者の家族で楽しく食事や会話をしているときに、難聴児ひとりコミュニケーションの輪から外れている。その時に生じるきこえない子の疎外感や情報アクセス不足から生じるマイナス面。日本では以前...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

『珈琲とエンピツ』~聾者が店を営むための工夫とそこから私たちが学ぶこと

書棚を整理していたら、映画『珈琲とエンピツ』のパンフレットが出てきた。懐かしい。この映画は、サーフィンが大好きな聾者、太田辰郎さんが浜名湖畔にサーフショップを開店した経緯を記録した映画で当時話題になったことを記憶している方もおられると思う。...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

共働きでどうやって日本語の力をつけたか?~二人の大学生の体験から

はじめに  最近、聴覚障害教育の世界でも乳幼児期から共働きの家庭が増えてきています。例えば、聾学校の幼稚部に通いつつ、曜日によって保育園に行く日と聾学校に行く日を分けている家庭もあれば、毎日、放課後だけ保育園に通う子どももいます。それぞれの...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

ろうの弁護士・田門浩氏の保護者向け講演より

当事者の講演記録を整理していたら、障害者差別解消法が施行された2016年に、ある聾学校で保護者対象に行われた田門浩さんの講演記録が出てきました。田門さんといえば聾者の弁護士として有名な方ですが、今は、田門さんだけでなく、松田崚さん、若林亮さ...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

「絶望から希望へ」 東京都立中央ろう学校中等部1年 新井翔子

はじめに  今回紹介する作文は、令和5年度全国聾学校作文コンクールの最高賞である金賞・文部科学大臣賞を受賞した中等部1年生新井翔子さんの作品です。翔子さんは、現在は中高一貫のろう学校である都立中央ろう学校に通っていますが、乳幼児相談から小学...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

軽中度難聴児に手話は不要?~『手話で育つ豊かな世界』から

30dB~70dB程度のいわゆる軽度・中等度(軽・中度)の難聴児・者に手話は必要なのでしょうか? 耳鼻科の医師やSTの人たちの多くはこうおっしゃいます。「軽・中度難聴なら補聴器で十分音声言語が身につきます。手話や指文字は必要ありません」と。...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

障害認識と書記日本語の大切さ~きこえない先生の体験から

この手記を書いた聾学校の先生(現在)は、中学生の頃より聴力低下が進行し、やがて高度難聴になりました。しかしその現実を受け入れることができず、聴者のふりをしながら苦しい青年期を過ごします。このような時に手話を使う聾者に出会います。その出会いを...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

「障害の肯定」~聾学校高等部生徒の作文から

今回は第17回全国聾学校作文コンクールで銀賞を受賞した難聴高校生の作文を紹介したいと思います。この高校生・伊〇匠〇君は、都立ろう学校で乳幼児相談から小学部まで12年間通い、中学部からT大学附属聴覚特別支援学校に入学。現在高校2年生です。2年...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

「声でのおしゃべりは楽しいけれど、気が抜けない緊張の連続」~臨床心理士若狭妙子さんの講演より

今回は、子どもの頃は40dBの軽度難聴、少しずつ聴力が悪化し、現在は60dBの中等度難聴という若狭妙子さん(臨床心理士)の講演から、子どもの頃どんな様子だったのか、講演記録から主催者の許可を得て紹介します。 この講演は、コロナ前の2019年...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

心が育つ家庭での関わりとは?~早瀬憲太郎さんの場合

名称未設定のデザイン - 1 きこえない子どもたちは他者の心を想像することが苦手と言われます。「心の理論」をみる検査を使って調べると、確かにそのような傾向がみられます。他者の心を想像する力が弱いと人間関係においても「空気が読めない」とか「相...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

「普通とはなにか?」~小6難聴児の作文から・・

きこえるお母さんがきこえない子どもを産んだ時、多くのお母さん方は嘆き悲しまれたに違いありません。それは、そのお母さんがきこえることが「ふつう」のことであり、聴こえない子という「ふつうではない」子どもを産んだことへの悔い、落胆、悲しみの気持ち...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

難聴者への理解を深める~『難聴理解かるた』を使ってみた(動画)

本会から出版している『難聴理解かるた』(以下『かるた』と略)は、通常学級に通っている難聴児の支援などのために、通常学級担任の先生、難聴学級や聾学校通級担当の先生、難聴児をお持ちの保護者の方、医療機関や発達支援機関のSTの先生方によく使ってい...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

一側性難聴は、どんなときに困るのか?

一側性難聴は、500人~1000人に一人という比較的高い頻度で起こると言われており、確かに新スクが普及するにつれて聾学校等に相談に来られる方も増えてきました。また、おたふくかぜの後遺症として起こる場合もあり、これを「ムンプス難聴」と呼んでい...
当事者・本人(メッセージ・体験談・作文)

【講演記録】難聴者として生きる~「隠し続けた心」の開放~

ある程度の聴力が残っており「聞こえて、話せる」軽度難聴の人は、自分が「聞こえにくい人」ということを自覚することがかえって難しく、ちょっとしたコミュニケーションのずれから周りとトラブルになったり、自分だけ知らなくて恥ずかしい思いをすることもし...