聾学校乳相調査(重複障害幼児9名)からわかった手話の獲得について

手話
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 関東地方の二つの聾学校乳幼児相談に通う1歳以上3歳までの乳幼児の保護者にアンケート調査を行い、33名の回答を得た。そのうち、重複障害のある9名(1歳5か月~3歳6カ月、平均2歳4か月、全回収数の27%)について調査結果をまとめた。

 9名のうち初語の発語を認めたのは5名で、初語発語平均年齢は16.3か月。いずれも、初語は手話であった。5名の幼児の聴力は70~90dB3名、90dB以上2名。いずれも軽度・中度の知的障害を伴う幼児であった。(*音声初語は70~90dB台幼児1名のみ)

 このことから、知的障害が軽度・中度であれば、早期から手話を導入することで、聴力に関わらず、手話を言語として獲得できる可能性が高いこと、また、手話獲得幼児はいずれの事例もよい親子関係が築かれており、言語獲得の前提としての親子の愛着関係の重要性が示唆された。

以下、PDF参照  

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