絵日記を楽しくする10のアイディア~応用編5選

絵日記、日記・作文
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絵日記のアイディア~応用編5選

4コマ漫画で描いてみよう!

 この方法は以前にも紹介しました(本HP>絵日記>幼児の絵日記を四段落で描く方法)。四コマ漫画で描くと、文を書く時の基本の構成法である「起承転結」「始め・なか1・なか2・終わり」といった方法の練習にもなります。「転」で盛り上がり、「結」でオチがあるとさらに楽しい絵日記になります。ぜひやってみて下さい。

原因と結果がわかるように描いてみよう!

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 「こうしたから、~だから)こうなったんだよね」(原因→結果)、「こうなったのは、(どうしてかというと)こうしたからだよね」(結果→原因)という関係のことを因果関係と言いますよね。原因から結果を考える流れは子どもにもわかりやすいですが、結果から原因を考える思考はけっこう難しいものです。ですので、日々の生活の中でチャンスがあったら取り上げて思考する練習をしましょう。ある方はメモ帳を常に持ち歩き、気づいたときにササッと書いて子どもに見せ、考えさせていました。チャンスを逃さない姿勢に感心させられました。そのメモ帳が下の例です。

5W1Hを使って書いてみよう!

 5W1Hとは、「いつ(when)」「どこで(where)」「だれが(who)」「何を(what)」「なぜ・どうして(why)」「どのように(how)」という、相手に何かを伝えるときに欠かせない要素を取り出したもので、疑問詞とか質問詞とも言います。
 他者に自分の言いたいことを伝えるとき、相手は自分がやったこと・体験を共有してしているわけではないので、必要なことは全てことばで伝えなければなりません。そのときに、この要素を頭に入れて文を作ると必要なことを相手に伝えることが出来ます。また、自分で文を考えるときの練習にもなります。
 上の「だれが」には「だれと」とか「だれに」などの場合もありますし、「どのくらい」とか「どちら」などが必要な場合もあるでしょう。伝えたい内容に応じて文を作る練習をするとよいでしょう。

五感を使って描こう!

 五感とは「視覚(みる)・聴覚(きく)・嗅覚(におう)・触覚(さわる)・味覚(味わう)」のことを言いますが、このような感覚を意識して書くと表現が豊かになりますし、読む人にも伝わりやすくなります。幼児の絵日記では、出来事を順に書いていくことが多いですが、このような私たちの持つ感覚を通して感じたことをことばにすることもぜひやってみましょう。

絵日記の中でクイズをしよう!

 絵日記に書かれた文を使って、ポイントとなる単語を入れられるよう空欄をつくったり、選択肢をつくるなど、子どもが考えらえるような工夫をするのもよいでしょう。

 前回と今回で絵日記の工夫の仕方を10個紹介しました。年少から年中あたりで使えるアイディアです。絵日記の特徴は、①自分のことが書かれていること、②書きことばであることです。書きことばは、第三者にも伝えることができ、記録にも残せる大切な手段です。しかし、そのためには、見ず知らずの人が読んでもイメージを持て、内容が理解できるように全て「ことば」(日本語の文)で表現しなければなりません。そのためには練習が必要です(例えば第三者に自分の体験したことを伝えるためには「いつ・どこ・誰・なに・なぜ」や「最初に・次に・それから・最後に」などの、伝達のための思考・表現方法が身についていることが必要など)。とはいっても、幼児にはまだまだ自分でそれを一人でやることは難しい。そのための練習として、まず「自分の経験したこと」について、他者に伝えるために、書きことばで表現出来るように練習するのが「絵日記」です。子どもが書きことばに興味を持ち、楽しんで絵日記に取り組めるよう工夫をすることも大事です。そのための工夫の数々を2回に分けて紹介してみました。さらに、いろいろな工夫と発展につながると嬉しいです。
 

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